看護師のICUでの業務内容っていったいどんなもの？

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看護師のICUでの業務内容っていったいどんなもの？

看護師のICUでの業務内容はいったいどんなものでしょう？ICUでは状態の安定しない患者さんを24時間体制で看護していきます。

常に張りつめた空気の中で看護を行うのは確か…だけど業務内容はなんとなくイメージし辛いですよね？

そこで今回は、具体的なICU看護師の業務内容について、病棟看護師の業務内容と比較しながら考えてみましょう。

看護師のICUでの業務内容はこんなもの

看護師のICUでの業務内容は、病棟看護師の業務内容に比べて大幅に診療の補助の割合が高くなります。

病棟では業務内容の７～８割が日常生活の援助で、残りが医師診療の補助というところでしょうか。

しかしICUの業務内容は恐らくその逆で、７～８割を医師診療の補助にあてる事もあります。

集中治療を行う部署なので当然のことなのですが、初めてICUで働き始めた看護師さん（特に長年病棟勤務だった方）は、皆驚いてしまいます。

では、何故そんなに医師診療の補助がICU看護師の業務内容として必要とされるのかを３項目に分けて話していきます。

患者さんの全身管理が必須なため

ICUでは、患者さんを２４時間体制で生体モニターを用いて全身管理していきます。

２～３時間毎にバイタルサインをチェックしたり、IN-OUTバランスを計算したり、患者さんが使用している医療機器が正常に駆動しているかのチェックを行ったりします。

これは全て常時医師に報告し必要な指示を仰ぐ為にICU看護師として必要な業務内容であり、治療に直結している為、医師が治療計画を考える上で大切な部分になります。

医師から指示を受け高度医療機器を使いこなし患者さんを看護する必要があるため

ICUでは、一般病棟では目にしないような医療機器を用いて治療を行います。

例えば、PCPS(経皮的心肺補助装置)やIABP(大動脈内バルーンパンピング)やCHDF(持続的血液ろ過透析)などですが、その他ICUに入室されている殆どの患者さんが必要とするであろう人工呼吸器に至っても最新の物を使用します。

医師は全身管理から得た情報を元に治療法を計画し、高度医療機器の使用やモードを考え、私たち看護師に直接指示を出します。ICU看護師の業務内容として、これらの医療機器を使いこなし患者さんの治療に役立てることが求められるのです。

様々な処置の補助が必要なため

術後の不要なドレーンを抜去したり、抜針したりという軽い処置だけでなく、再開胸・再開腹手術、緊急穿頭手術、PCPS回路交換や離脱後の血管縫合手術など様々な手術や処置の補助が多いのがICUの特徴で、多くの時間を割きます。

そういった処置は医師だけでは到底不可能ですし、特に緊急時は医師ー看護師間のチームワークが求められます。

患者さんが急変した際には予定外に更なる処置の追加なんてことも日常的なことです。

この様に、ICUはその特徴性から、医師診療の補助を最優先の業務内容とし、清潔ケアや食事介助などといった病棟看護師がメイン業務とする日常生活の援助に関しては、治療の妨げにならない時間帯や方法を選ばなければいけないのです。

コミュニケーションを取るのが難しい患者さんも多いICUなので、患者さんと向き合って話す事はできませんが、あなた自身の看護師としての観察力や考察力、判断力など大切なスキルがぐんと伸びる部署だといってもいいでしょう。

私がICU看護師をしていた時に、自分の判断やアイデアを医師に報告し、治療法を討議した結果、患者さんが軽快したケースが何度もあり、医師の診療の補助を中心とした業務内容の中で、看護師として多くのやりがいを感じる事が出来ました。

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